ポリシラン光導波路グレーティングによるErファイバレーザ発振特性

摘要

感光性ポリマー材料であるポリシランを用いてSi基板上に光導波路を形成後，1.55μm帯にフィルタ特性を持つグレーティングを二光束干渉露光法を用いて光導波路上に形成することにより，ポリシラン光導波路グレーティング（Polysilane Waveguide Bragg Grating: PWBG）を作製した。このPWBGに対して熱を加えることにょり，光導波路グレーティング部の実効屈折率変化による反射波長チューニングが可能となり，PWBGにTE偏波を入射した際の反射波長チューニング特性として約-0.14nm/℃を得た。PWBGをEr添加ファイバレーザ共振器のミラーに用いた際には，PWBGの温度を30～70℃まで変化させることによって1555～1549nmの発振波長チューニングを実現した。また，PWBGの偏波特性による発振スペクトルへの影響を明らかにした。