光通信量子暗号（Y-00）によるセキュア·フォトニック·ネットワークの提案と実施例NICT量子ICT運営会議に対する提言

摘要

本稿において超高速フォトニック·ネットワークを基盤とする次世代通信インフラに対して、悪意あるグループによる盗聴用データセンター構築という新たな課題を提起し、光通信量子暗号Y-00が上記課題をいかに解決可能かを解説する。筆者の一人は当該技術の重要性に鑑み本格的な開発プロジェクトを提案しているが、NICT量子ICT運営会議は量子情報技術の真の課題を見過ごし、Y-00の重要性を矯小化しているように見受けられる。本提案が次世代フォトニック·ネットワークの設計ビジョンの議論開始のきっかけになることを期待する。