難しさが増すFPGA電源設計を解決するリファレンスデザインと設計ツール

摘要

FPGAの電源設計は急速に難しさを増しています．FPGA は，高密度の論理ブロックや多様な機能ブロック，I／Oブロックで構成され，電圧や電流が異なる複数の電源が必要です．さらに電源の投入／切断時の順序関係（シーケンシング／トラッキング）や，立上り／立下り特性にも注意をはらう必要があります．特に，デバイスの微細化とともにコア電源の低電圧／大電流化が進み，電源の許容差や応答速度に対する要求も厳しくなっています．電源ICや回路定数を適切に選択するだけでなく，電源ソースや中間レール，部品特性や配線を十分に考慮した設計が必要になっています．これらの要求事項に対応した電源を如何に簡単に設計するかが課題になっています．以下にマキシムの取り組みについてご紹介します．