マイコンを活用した恒温恒湿省エネシステム－80年代にマイコンを用い開発した恒温恒湿省エネシステムの紹介

摘要

精度が要求される恒温恒湿室の空調システムとしては室内からのレターンエアと外気の混合空気を冷却除湿し、室内の温湿度を保つべく必要な加熱と加湿を行った上でサプライエアとして室内に供給するのが従来の一般的な手法であったが、ここに冷却除湿と加熱加湿を同時に行うと言う無駄なエネルギー消費が存在した。今でこそパーソナルコンピュータなどにより、安価に広く簡便に利用出来る様になったコンピュータ技術だが、今から20年以上前、北陸地方の設備サブコンであった菱機工業（株）が独自に習得したマイコン技術を活用して、このエネルギー消費の無駄を解決すべく開発した恒温恒湿省エネシステムについて、当時のコンピュータ技術の状況を含めご説明させていただきたい。