第2章 レーダー,GPS,ロラン,無線方位測定機などの航法機器：ナビゲーション用システム

摘要

大洋を航海する航海士は，灯台や灯台の光を見て，その方位を知ることで海図上に位置を求めたり（地文航法），太陽高度の変化を連続的に観測して船の位置を計算したり（天文航法）できる技能を持ち合わせるとともに，電波による航法の知識/技能も持ち合わせています．電波による航法を「電波航法」といいます．電波航法にはレーダーやGPSが使われています．ゲームでの「レーダー」といえば，何でも見える，敵がすぐにわかる…のイメージですが，船のレーダーといえば，普通の人が見ても，すぐにはわからない，つまらない計器で，ずっと見ていると船酔いする機器の一つです．