トイレやお風呂で人が倒れるとアラームで知らせてくれる：PICと定番の測距センサで作る充電機能付き姿勢モニタ

摘要

高齢者は排便時の血圧変動によって意識不明に陥ることがあります．万一，夜間にトイレ内で意識不明になると発見されにくいことから，生命の危険があります．老人の介護施設では，トイレ内に緊急呼び出しボタンがありますが（写真1），被介護者（以降，利用者）が意識不明になっては押すことができません．そこで利用者の姿勢をモニタし，緊急時には自動的にナースコールを鳴らすセンサ付きアラーム装置を試作してみました（写真2，図1）．利用者自身を補助することも重要ですが，少ない人数で24時間，多数の利用者の介護をせねばならない介護者側の負担をいかに減らすかが，より重要だと思いました．そのために介護者の目となり耳となるセンサ，また，力仕事の負担を減らす支援機器の必要性を強く感じました．