我が社の静電気防止機器·部材：高密度除電処理·除塵処理システム－フィルム·シート等に発生した帯電模様の除去方法及び除塵方法

摘要

フィルム·シートの製造、および加工工程では、フィルム·シートは幾つものローラで摩擦と剥離を繰り返しながら走行する過程で、帯電と静電気放電を繰り返している。 又、フィルム·シートの表面の濡れ性を向上させるため、コロナ放電による表面処理を施している。 これによりフィルム·シートの表面には複雑な形状の帯電模様及びスタティックマーク（以下、帯電模様）が生じ、生産障害を引き起こす原因となる。 このように帯電模様の発生したフィルムを加工工程で処理する場合、大きく分けて二つの生産障害が発生する。 一つは、巻取り、繰り出し時に高い電位の静電気が発生し、これが静電気放電の発生やフィルム同士の吸着、さらにチリやゴミがフィルム表面に吸着する原因となる。 もう一つは、最近特に注目されている高機能フィルムの塗工工程での塗工不良、除塵工程での除塵不良であり、製品品質の低下の原因となる。 これらの生産障害の要因である帯電模様を除去する新しい除電技術と非接触でのジェットエアー吐出方式による除塵技術を併用した「高密度除電処理·除塵処理システム」は、これまでに多くの実績を積み重ねユーザーからも高い評価を得ている。以下、この高密度除電処理·除塵処理システムについて紹介をする。 また、この高密度除電処理システムは平成16年に静電気学会より進歩賞を受賞した。