高周波イオナイザの開発と主な利用法－圧電トランスを応用した高周波コロナ放電式イオナイザ

摘要

実際の物体の帯電状態とは、正または負の電荷が全体的に、あるいは部分的に過剰になり、不均一になることである。 この過剰な電荷を逆極性の電荷で中和し、電気的中性にすることを電荷中和という。 イオナイザ（除電装置）は、電荷中和に必要な帯電物体と逆極性の電荷をつくり、これを帯電物体へ供給する機能を有する装置である。 ここで、逆極性の電荷は、空気分子をイオン化して生成するのが一般的であり、コロナ放電式が最も実用化され、普及している。 このたび、新しく、圧電トランスを適用した高周波コロナ放電式イオナイザの「ピェゾナイザ」を開発したので紹介する。