回路設計成功のカギ：誘導型近接センサの大幅な小型化が可能に

摘要

インダクタンスをデジタル値に変換するコンバータ．センサ·コイルが作る磁界の中に導体が入り込むと，導体の表面に渦電流が発生し，センサ·コイルのインダクタンスやインピーダンスが変化する．この現象を利用して，近接などの物体の変位を検出するのが誘導型近接センサである．すでにFAなどの分野において，ディスクリートICを組み合わせることで実用化されている．今回，与キサス·インスツルメンツ（TI）は，この誘導型近接センサの大幅な小型化を可能にするICを実用化した．インダクタンスをデジタル値に変換して出力するデータ·コンバータ『LDC 1000』である．同社は，「まったく新しいジャンルのデータ·コンバータ」という．