携帯電話端末市場復活のシナリオ：現時点での市場展望をもとに、今後の携帯電話市場復活を導く2つのキーファクターと2つのシナリオを解説する

摘要

2002年も半分が終わろうとしているが、まだ携帯電話端末市場が大きく回復してくるという話は聞こえてこない。 2002年の第一周半期の携帯電話端末生産は3000万台強に終わっている（図1）。 西欧市場は新規向けの需要が激減していることが大きく後を引きずっている。 買い替え需要も立ち上がりつつはある。 たとえば、GPRS端末やカラー端末などで積極的に販売攻勢をしているMotorolaやSamsungがシェアをあげているため、Nokiaも今年後半にはもともと計画していたカラー端末をより積極的に拡販してくる。 特にMMS サービス·Vodafoneによる写メールサービスの立ち上がりが行われつつある。 しかし、これは新規向け需要の減少を補うほどではない。