撮影→認識→数値化→色判定→値計算→音声合成：「茶黒茶…100Ωです! 」抵抗値即答マシン

摘要

コンビニのレジで．商品に印刷されているバーコードを読み取り機にかざすと，ピッと音がして自動的に値段が計算されて合計金額が計算表示されます．このシステムのおかげで店員さんの作業は楽になりました．このような読み取り装置を，抵抗値の読み取りに応用します．今回,抵抗のカラー·コードを写真から直接読み取る抵抗値リーダを科学計算プログラミング環境MATLABで作ります．抵抗の写真撮影はラズベリー·パイにつないだWebカメラで行います．カメラの操作は，ラズベリー·パイと無線LANで接続したパソコンから，MATLABで操作します．図1に製作した抵抗値即答マシンの概要を示します．今回扱う抵抗は，色帯の数が4つの一般的な炭素皮膜抵抗を対象とします．本稿では，次のことを解説します．（1）ラズベリー·パイとMATLABとの接続方法と基本操作（2）ラズベリー·パイに接続したカメラで撮影した写真から画素データを抽出／分析／数値化する方法（3）MATLABのお絵描き入力オプション·ツールSimulinkで評価した抵抗値の読み上げ機能を追加する方法写真の撮影，撮影した写真の分析などの操作は，ラズベリー·パイと無線LAN接続したパソコンから，MATLABを利用します．MATI．ABは，数値計算だけでなく，画像処理やグラフ表示などを1つの環境で利用できるように工夫されています．撮影した写真画像からマウスを使リて色を選択的に抽出するという複雑な作業も，MATLABを利層すると，シンプルに実現できます．