サーチ·エンジンを使ってマクロ·モデルを探そう！SPICEのためのインターネット活用術

摘要

私は10年以上SPICEに関わってきましたが，この間にCPUのクロックは10MHzから2GHzになり，OSはMS-DOSからWindowsへと移り変わりました．これに伴ってSPICEの使い勝手は飛躍的に向上し，シミュレーションに要する時間も大幅に短縮されました．しかしシミュレーションによって得られる結果は，見映え以外は特に変わっていません．またSPICEに関わる人たちも，一時期のような熱気は薄らいでしまったようです．しかし上手に使いこなしている人たちは，原理的な現象の理解や，考え方の取りまとめに生かしているように思えます．言い換えると，規模の大きな回路全体ではなく，部分の検討に利用しているということです．回路のシミュレーションにおいては，検証を経てどのように結果を受け止め，どう生かしたらいいか頭を整理していかなければいけません．それでは手近な親しみやすいところから，つまりPSpiceのデモ版を利用し，マクロ·モデルはインターネットからダウンロードするという切り口で話を進めましょう．