GHz超A-D／D-Aコンバータの標準インターフェース規格JESD204B 第3回 A-D／D-A内の高速データ通信回路と基板への実装

摘要

JESD204Bは，1秒間に10Gビットを超えるデータを転送する高速インターフェースです（図1）．CMOSロジック·デバイスやLVDSなど，一般的に普及しているハードウェアでは．この伝送速度にはるかに及びません．JESD204Bでは，高速信号の正確なやり取りに特化したハードウェアCML（電流モード·ロジック）を用いています．JESD204Bでは，電流信号によるCML（Current Mode Logic，電流モード·ロジック）を高速信号のやり取りに使います．CMLは電流で1/0を表現するロジックです．高速アナログ·コンパレータのディジタル出力など，JESD204B以外にも使用されています．本稿ではCMLとほかのロジックとの比較の技術的な特徴やメリットについて解説します．