導体細線格子アレーを用いた電磁波抑圧の実験的検討－電磁波衝立の実験による性能評価その2

摘要

ユビキタス社会が到来に向けて、至近距離無線通信が活用されてきており、無線機器を搭載した情報機器、無線タグ等が多数利用されて来ている。 このような状況で、建物内で互いに電波の強度を抑制することも必要になると考えられる。 同室内で互いの電磁波干渉を抑える手段として、著者らは電磁波遮蔽衝立を提案してきた。 その結果、影の部分では20～30dBの低減効果の存在することを示し得た。また帯を形成する細線の数依存も示すことができた。 今回、実際に細導線格子アレーを製作し、その電磁波遮蔽を実測により確かめた。 本稿では、周波数特性、細線の配置依存などについて測定により得られた結果を紹介する。