DE用低粘度オイルの省燃費効果を確認：次期新規格は燃費への対応盛り込みも

摘要

環境·省エネ問題への関心の高まりとともに、トラック·バス運送事業者の資材選定意識は、経済性の視点も含め確実に変化した。その中で、車両の運行管理の中で大きな比率を占めるディーゼルエンジンオイルについては、排ガス規制強化にともなう排ガス低減システムの高度化に対応した新規格オイル（JASO規格DH-2、DL-1）を含め、省燃費が期待されるマルチグレードDEオイルが普及しつつある。しかし今後さらに、世界に先駆けた2015年度目標燃費基準に対応するため、省燃費エンジンオイルの一段の普及によるDE車の燃費改善が求められる。このため潤滑油協会では、マルチグレードオイルやより省燃費性能を追求した低粘度オイルについて燃費向上効果などを調査、新燃費基準の運用を見据え、関係機関とともに新たなオイル規格策定のための“準備”も進めている。