高機能クラツド鋼管：プラズマ粉体肉盛りによる高機能クラッド鋼管の最新事例など

摘要

クラッド鋼管とは、周知のごとく外周側と内周側の材料を異種金属とし、これを一体化接合させることにより、各々の金属の長所を併せ持つことを可能とする鋼管である。 前項で詳述されている樹脂やガラスのライニング材に比較し、クラツド鋼管は金属であるが故に、「高温における耐熱性」「耐衝撃性」「耐磨耗性」などの点において優れた特徴を有する。クラッド化の目的には、大きくわけて二つある。一つはコストダウンであり、一つは、クラツド独自の高機能化である。 例えば、高機能だが単体では管を製造できないような材料を母管にクラッド化し、鋼管の形状にして使用する。 あるいは、高温強度は母管で確保し、これに耐食性を優先した材料をクラッド化するような製品である。 本稿では、このようなクラッド鋼管を「高機能クラッド鋼管」と位置付け、そうした製品にポイントをおいて述べていきたい。