21世紀の継目無鋼管の製造法＜現代の継目無鋼管の製造法から21世紀、近未来の製造法を展望する＞

摘要

21世紀、近未来の継目無鋼管の製造法は20世紀最後の四半世紀における製管技術の延長として捉えることが出来る。 一股に継目無鋼管は穿孔機で中実ビレットに孔を穿けて中空厚肉のホローピースとなし、これを延伸圧延機で主として肉厚を減じて薄肉のシェルに延伸圧延し、最後に定径圧延機あるいは絞り圧延機で主として外径を絞って所定の寸法に仕上げられる。 穿孔法としては傾斜圧延機による穿孔法とプレスによる穿孔法があり、延伸圧延法としてはロータリエロンゲータ、プラグミル、マンドレルミル、アツセルミルあるいはプッシュベンチミルなどがある。 そして継目無鋼管の製造プロセスは主として穿孔法と延伸圧延法の組み合わせによって分類される。 以下、傾斜圧延穿孔法、延伸圧延法そしてプレス製管法の順に最近四半世紀の製管技術の動向から21世紀、近未来の継目無鋼管の製造法を展望してみたい。