WOC2008で見た世界のコンクリート産業の潮流--生コン工場の見学記，ほか

摘要

展示会に2日間参加した後，3日目にはラスベガス市内の生コン工場を訪れた。 訪れた生コン工場は，三菱マテリアルの米国における子会社が100％出資した孫会社で，ネバダ州において最大の出荷量を誇るネバダ生コン社（正式：Nevada ready mix corp．）の工場だ（写真－1）。 ネバダ生コンは現在ラスベガス市内に6工場を所有し，従業員は約500人，ミキサー車およびダンプトラックを合わせて300台所有し，年間約100万立方ヤード（約76万感）の出荷がある。 2006年のネバダ州全体の出荷量が734万出であり，そのうち約8割の590万m~3がラスベガス市の需要である。 ネバダ生コンはラスベガス市の約13％のシェアを握ることになる。 また日本で例えると，2006年度の奈良県全体の出荷量が72万最で，奈良県全部を1社で出荷しているような数字だ。