設計基準強度150N/mm~2の低収縮型高強度コンクリートの打設と品質管理

摘要

本報告では，設計基準強度150N/mm~2の低収縮型高強度コンクリートの施工について報告した。このような強度のコンクリートを実際の工事に使用するためには，強度特性だけではなく,施工性，収縮特性，耐久性，耐火性など，様々な要素を満足するように計画しなければならない。 また，実際の施工にあたっては，設計者や施工者だけでなく，生コン製造者，材料メーカー，検査会社など,すべての関係者の理解と連携が必須である。 何よりも大切なことは，使用材料の品質の安定化,骨材表面水に代表される貯蔵中の材料の品質の安定化，単位水量の変動の制御，スランプフローの変動の制御など，1つひとつのことに対する努力の積み重ねが,結果的に強度の安定化につながり，お客様に品質の高いコンクリート構造物を提供できることになることを理解することであると考える。