天然骨材と同等品質の再生骨材H--野口貴文高品質再生骨材規格推進WG主査にきく

摘要

「コンクリート用再生骨材H」とは「コンクリート塊に破砕，磨砕，分級などの高度な処理を行って製造したコンクリート用骨材」であり，2005年3月20日付でJIS（A 5021）が公示された。 通常の天然骨材と同等の品質を有するため，一般用途のコンクリートに使用することができる。 JIS化にあたって最も苦労したのは，普通骨材の規格を満足しなければならないため，細かいところまで注意を払わなければならなかったことだ。 天然骨材は同じ山から採取するので品質が安定しているが，再生骨材は産地の異なる骨材が混じる可能性がある。 JISでは再生骨材を製造するための原料となるコンクリート塊を「原コンクリート」，原コンクリート中の骨材を「原骨材」と定めたが，その原骨材の特定が重要だ。 原骨材が特定できるかできないかで，検査頻度やアルカリシリカ反応試験なども変わってくる。