AZ31マグネシウム合金の水素吸蔵処理による結晶粒微細化

摘要

AZ31Bマグネシウム合金の組織微細化のための手法として前加工としてMAFを行い，その後，水素吸蔵処理，ショットピーニング加工と脱水素処理を行い，表面から傾斜組織を有する微細租織材を作成した。 その結果以下の結論が得られた。 （1）MAF加工した材料に水素吸蔵処理を行うと表面から深さ0.5mm程度まで水素化物が生成し，水素吸蔵量も上昇するがこれらは初期組織の微細の程度に依存する。 （2）その後，ショットピーニング加工·再結晶熱処理を組合せることにより表面の粒径サブミクロンから深さ0.1mmでの1μmまで傾斜組織を有する微細組織材が得られた。 （3）表面への強ひずみ加工としてショットピーニング加工を用いることにより高転位密度の組織が得られそわ後の再結晶熱処理により微細組織が得られる。 （4）表面からの微細組織の傾斜化を行うことにより曲げ強度は2倍程向上した。