国際マグネシウム協会第63回年次国際会議に参加して

摘要

2008年8月の北京オリンピックに向けて，北京市では急ピッチで土木·建設工事が進んでいる。 2003年に北京空港に降りたときは統制色の強さに辟易したが，今や様変わりで，西側先進国の空港と何ら変りなく，この国のエネルギーを強く感じた次第である。 本稿作成中の7/25に，中国の台頭を一つの理由として，Norsk Hydroが，Becancour（Canada）のMg製錬プラントの売却等，Mg事業からの撤退を検討しているとのニュースが入った。 "（資源を）持てる国"の中国の重要性はさらに高くなるわけであるが，2010年の中国の自動車市場は1000万台との予測もあり，欧，米，オーストラリアが中国のMgの関連分野に技術協力を通じて組織的に浸透している印象を受ける。