第2次不安全行動災害撲滅運動

摘要

平成12年の伸銅業における安全成績は、前年度死亡災害3件の発生を受け、業界一体となって災害撲滅に取り組んだ結果、前年度より休業災害の発生件数は減少することが出来たが、道に不休災害が増加するという結果になった。 そこで最近数年間の災害事例を参考にこれら休業災害並びに不休災害の発生経緯を調べて見ると、本人が目的とする操作·動作そのものを行う時にほとんど発生しており、叉災害発生の背景問題（設備、操作の不都合など）にも何らかの形で関与しているなどヒューマンエラーが原因となってのトラブルが大部分を占めていることが判明した。 伸銅業として更に安全成績の向上を図るためには、これらヒューマンエラーは、設備と人との接点、設備の中で人がどのようにかかわってくるのかが重要なポイントになるため、設備の安全不具合総点検活動としてのリスクアセスメントを行い、危険箇所の洗い出し、評価、改善対策の再構築を行うと共に、属人的ミスの誘発要因をなくすために従来から、重点方針として取り上げ実施してきた「ヒヤリハツト活動」、「KYT」といった意識向上を目指した活動の一層の推進並びに定着が必要であると感じている。