平成13年度の伸銅品需要見通し

摘要

調査統計委員会（委員長 新妻愼吾·三菱伸銅·営業管理部長代理）は平成13年度の伸銅品需要見通しを次の通り策定した。 日本経済は、12暦年のGDP実質成長率が1.7％増と2年連続のプラス成長となったが、実体経済は今年に入って急減速している。 年率5％程度で戦後最長の成長をしていた米国経済が昨年夏頃から減速し始め、年末以降は急ブレーキがかかった状況に陥り、このためアジアの対米輸出、日本の対アジア輸出などを大幅に減少させている。 更に米国株価の下落は、欧州を含めた世界同時株安の様相を呈し、世界経済の先行きに動揺が波及している。 日本経済はこの輸出のマイナス要因の他、個人消費は低迷したままであり、また企業収益に減速の兆しが広がり、唯一の景気牽引役であった設備投資にも先行き不透明感が高まっている。