ターボ機械の翼·インペラの振動設計: 基礎から応用まで（その6：振動診断とトラブルシューティング）

摘要

設計された翼が目標とした機能を有しているかどうかは静止状態や回転状態での固有振動数や運転時の振動の計測によって確認される。 長期に亘って連続して翼の振動を監視する技術は、十分には実用化されていないため、翼振動を常時モニタリングする場合は稀であり、翼の振動問題は結果として、翼の高サイクル疲労による損傷という形態で顕在化することも多く経験されているところである。 本稿では、振動診断とトラブルシューテイングに必要なキーポイントとして計測技術、損傷時の調査と対策法について述べる。