シロッコフアンの特性に及ぼすケーシング形状の影響に関する研究 （ボリュートケーシングの最適形状について）

摘要

ボリュートケーシング内で回転する多翼の前向き羽根を有する遠心送風機であるシロツコフアンは,高気密建物や船舶などの換気通風に広く用いられている。この送風機の特徴は同一寸法の他送風機と比較して流れの角運動量が大きいため小形にでき、騒音も比較的低いという点であるが、効率がやや低いという欠点もある。過去、シロッコフアンの研究例として羽根車寸法、騒音に関するものが存在するが、ボリュートケーシングについての公表された研究例はほとんど無い。 ケーシング内部流れはジェットとウェーク域が介在して非常に複雑かつ非定常であり、この流れを具現化することは送風機特性を向上させる手段として最も有用である。