エクサビット情報社会に向けた光通信技術の飛躍的な高度化

摘要

今日のグローバルな情報通信網を支える光通信技術は、低損失光ファイバ伝送路、低雑音な半導体レーザや光検出器、さらにはWDM信号を一括増幅できる光増幅技術や高速電子回路·処理技術の進展により、過去20年間で3桁の大容量化（1987年：1．6Gbit／s、2007年：1．6Tbit／s）を達成した。しかしその一方で、国内のインターネットトラフィックは2009年に1Tbit／sに達した後も年率40％の勢いで増加の一途をたどっており、この伸び率で見積もると20年後には光通信インフラの容量は1000倍にも大きくなる。すなわち、超高精細動画像や3次元画像をはじめとする超臨場感通信などの普及に伴いテラビット（1012bit／s）からベタビット（1015bit／s）の時代を迎えることとなり、それに対応する超大容量光インフラの構築が不可欠である。