「科学技術動向」誌トピックス記事の抜粋紹介/文部科学省·科学技術政策研究所·科学技術動向研究センター「科学技術動向」誌2009年4月·5月号より

摘要

リチウムイオン電池（LIB）は、蓄えられるエネルギー密度が高いことやメモリ効果がないことなどから、携帯電話やノート型パソコンなどに広く使用されています。しかし、現在のLIBは正極材料に使用されているコバルト酸リチウム（LiCoO_2）が高価であり、さらに200℃程度で酸素を放出するため、発火の危険性があるなどの問題が残っています。また、Liイオンの移動速度の低さなどから、大出力かつ大容量を必要とするハイブリッド自動車などの用途には殆ど利用されていないのが現状です。