科学技術の展開従事する研究者の課題

摘要

じっくり研究を進めたいと考えている研究者達にとって、住みにくい世の中になってきました。 一冊の本になるほど分厚い競争的資金申請書を、毎年何冊も作って応募します。資金が取れなければその年は研究ができないから、申請書作りは真剣です。 運良く採択されても、精力の大半はすでに使い果たしています。 今の時代、研究者といえる人々は、競争的資金に応募しなくては、組織を追われかねません。 　 採択されたら、一段落の暇もなく年度末進捗状況報告書の提出期限が待っています。近年は予算の施行が早まったとはいえ、まだまだ1年分の研究を半年程度で処理しなくてはならない状況は続いています。 しかも、予算施行の期限が組織内で決められていて、早いところでは12月には物品購入の伝票提出が締め切られます。