溶解アセチレンの事故と安全対策

摘要

溶解アセチレン工業は，戦後急激に伸長し，生産量は昭和45年に64,880tの最高を記録した後，減少の一途をたどり，32年後の平成14年には17,840tになってしまった（72.5％減）。 これは鉄の溶接·切断加工に電気や液化石油ガス等の進出があり，また素材も鉄から合成樹脂などへの転換等，時代の進歩によるものであるが，鉄加工における溶解アセチレンの優れた性質は，なくてはならないものがあり，今後も産業の各分野において有用に使用され続けるだろう。