第1四半期の繊維景況、原料高騰·中国成長持続で電力不足を懸念

摘要

日本化学繊維協会がまとめた2004年第1四半期の世界繊維景況によると、停滞傾向が続く世界の繊維産業に対して、緊迫状態が続く中東情勢や中国の需要拡大等の影響で原油国際価格が高騰、加えて綿花の国際市況も急騰するなど、コスト圧迫要因がますます強まり、大きな影響を与えた。 そうしたなかでも中国の繊維産業は際立った成長を持続し、世界市場でのプレゼンスをさらに大きくしたが、一方では原材料や中間財などの過度の輸入拡大、電力などエネルギー国内需給のひっ迫問題なども生じている。