メタリック色の粒子感の測定

摘要

本研究は、メタリック／パール色の粒子感を定量評価するためのハードウェアとアルゴリズムを確立することを目的とした。 粒子感の定量化は、①CCDを用いて試料面を撮優し、②画像データを人間が感じるイメージに合わせて加工し、②光輝材によってキラキラとした高輝度部分の特徴を抽出して粒子感を求めるという手順で行った。 ②の画像データの加工については、解像度や明るさのスケールを人間の感じるイメージに合わせることで、高い目視相関が得られると考えた。 ③の粒子感の計算については、まず、光輝材によってキラキラとした明るい部分を高輝度部と定義し、粒子性を3つの物理量、高輝度部明るさ、高輝度部面積、高輝度部の数で表した。 これらのパラメータを説明変数とした重回帰式によって目視相関のある粒子感を定量化できると考えた。 39種のメタリック／パール塗板を用いて目視相関を検証した結果、高輝度部明るさと目視粒子感の相関が非常に強く、それ以外のパラメータは相関があまり強くないことが分かった。