企業における色彩研究の未来 －第4回日本色彩学会論文賞を受賞して－

摘要

この度は，第4回日本色彩学会論文賞に我々の論文を選んでいただき，大変ありがたく光栄に存じます．全国大会発表時や論文投稿時に熱心にご指導していたただきました日本色彩学会の諸先輩方，肌色測色に協力いただいた株式会社資生堂のみなさまに，著者を代表して厚くお礼申し上げます．日本色彩学会誌Vol．34，No．2（2010）に掲載されました受賞論文「1990年代における日本人女性の肌色変化」は，共著者である棟万民が1990年代の初頭に，私が1990年代の終わりから2000年代の初頭にかけ取得した大量の肌色データを統計的に解析し，1990年代の10年間に日本人女性の肌色が，黄みよりで高明度，低彩度に変化したことを明らかにしたものです．