色空間の選択と変換方法

摘要

色は身近であり研究対象としては人気がある。しかし、いざ本格的に色彩の研究に取り組もうとすると意外に扱いにくいことに気づく。色彩研究や色彩実験の敷居を高くしている要因の一つに、色を記述する尺度や色の単位がある。研究対象として色を定量的に取り扱うことは必須である。しかし、色の尺度·単位は以下の点で他の尺度や単位とは異なる。色は物理学的にも生理学的にも心理学的にも記述できること、そのために色の単位系は複数存在し、適切な使い分けが必要なことである。