服飾における安全と色彩－色の目立ちによる子供の安全服の設計－

摘要

近年の生活時間の夜間への移行は著しく、視環境が暗くなっても塾に通う子供、同好会等で活動している高齢者、会社の帰りに託児所から乳児を連れ帰る親子等かつては薄明視の時期になると自宅ですごしていた人々が今は昼と同じように道路上を往来している。 したがって、交通安全の観点からも如何に安全を考えるかの必要がますます増加している。 交通事故件数は薄明視になると大きく増加し、明るさの低下に伴い重大事故が増加する。 「よく見えることが交通事故の防止となる」と考え、運転者に少しでもよく目立つように、身に着けている被服で交通安全を図ることを考え、「色の目立ち」を効果的に用いて子供の安全服の設計を行ってきた。