電子心母-第2話 デジタル化する心（4）三つのエコロジー

摘要

伝説のロックバンド、ピンク·フロイドの'原子心母'（1970）にヒントを得た。 この曲は、ペースメーカーを装着して子供を生んだ母の、NYで話題となった実話を題材としている。 本稿のタイトルとして選ぶに当り、念のため検索を試みたところ、一件ヒットした。 メルマガ氏は、〔「マトリックス」一電子心母は白うさぎの夢を見るか？ 〕の表題で、当代の人気映画を語っていた。 ところで、「白うさぎの夢を見るか？ 」は、SF作家フィリップKディック原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」（1968）をもじっている。 この作品は、ハリソン·フォード主演「ブレードランナー」（リドリー·スコット監督）として1982年に映画化された。 ロボットが人間と共存する社会をいち早く描いた、SF映画の名作だった。 主に福祉、教育の世界の話だが、両者の共存は経済産業省が掲げる国家的課題でもある。 だが私は、人類にとって予想よりはるかに重い課題だと受け止めている。 以下、未来社会への思考実験をも兼ね第2話を終える。