廃プラスチックのガス化手法によるアンモニア原料化

摘要

現在，廃プラスチックの排出量は約1,000万トンに達しており，このうち40％強が有効利用されずに埋立てや単純焼却されている。 しかし，プラスチックは発泡状態や空隙率の大きい容器等の形状で使用されることが多いため嵩密度が小さく最終処分場を圧迫したり，塩素を含むため焼却処理によってダイオキシン類などの有害物質が発生する等の問題がある。 化石燃料と同等の高カロリー物質である一方で，廃棄物由来の品質変動や有害な塩素を含むことが廃プラスチックをリサイクルする上で制限となっている。