相手の立場に立って考える

摘要

先月号で，中国旅行に出かけたことについて触れた。 その旅行を計画している最中に，中国における反日デモが激しくなり，出かけて良いものかどうか，とまどったことだった。 何しろ訪問先の一つに，日中戦争の発端となった北京郊外の盧溝席と，その近くの抗日戦争記念館を考えていたからである。 しかし現地に行ってみると，恐れていたようなことは何もなく，飛行機もよく空いていて平穏無事な旅行を楽しむことができた。 ただ抗日戦争記念館とその周辺では，大々的な改築改造がなされていて，記念館には入れなかったが，その大改造への力の入れ方からして，中国の抗日思想の高まりを，改めて実感した次第だった。