寝屋川廃プラ病の公害認知を求めて－リサイクルの名によるVOC公害根絶へ－

摘要

大阪府寝屋川市に建設された廃プラスチックのリサイクル処理をおこなう二つの施設（圧縮梱包する「北河内4市リサイクル施設組合」（以下，施設組合）並びにパレット等を製造する「リサイクルアンドイコール社」（以下，イ社））からの有害化学物質によるシックノ、ウス症候群類似の疾病が集団発生している．公害の根絶を願い，操業停止を求めた裁判は，大阪地裁，高裁でいずれも却下された．2011年2月，二審判決直後に公害等調整委員会（公調委）に「原因裁定」を申請し，受理され，2011年8月2日，第一回審問が行われた．