気候変動状況下での持続可能な発展に向けて－台湾の課題と日本との連携－

摘要

1987年に公表された国連のブルントラント報告は，「持続可能な発展」を「将来世代が自らの必要を満たす能力を損ねることなく，現在の必要を満たすような発展」と定義している．この持続可能な発展をめざす戦略の全体を貫く共通テーマは，政策決定における経済的配慮と環境配慮の統合の必要性である．それらは結局，現実世界の動きの中で行われるべきものであるから，あらゆるレベルでの姿勢や目標，制度構築における変化も必要とする．経済的な関心とエコロジカルな関心とが必ずしも相対立するとは限らない．