2015年目途にパフォーマンス·ケミカルズを分離独立。フッ素ゴム「バイトン」も移行

摘要

米国の化学企業最大手のデュポン社は200年以上の歴史と90カ国以上で事業展開しサイエンス·カンパニーとして君臨してきた。デュポン社の製品はエレクトロニクス，輸送，住宅·建築，通信，農業，栄養食品，安全·防護，アパレル分野などそのすそ野は広大で，総売上高は3兆5千億円強を誇っている。ゴム産業での歴史は合成ゴムの開発に始まり，その商品名の多くが高機能性合成ゴムの代名詞として市場に浸透してきた。日本においてもグループ企業を含め外資系企業の先駆け的存在だ。そして今，グローバル規模で各産業を支えてきた同社は新時代に対応するサイエンス·カンパニーとしてさらに一段と進化しようとしている。その波はゴム事業にも押し寄せており，昨年10月末に，同社の主力部門のひとつであるパフォーマンス·ケミカルズ部門の分離独立が発表され，それに伴いフッ素ゴム「バイトン」が新会社に移行する。それに向けて現在「製品の供給·展開は現状と基本変わることなく移行する方針で，国内マーケットの皆さまには今後の展開など説明させて頂いている」（四俣和宏バイトン製品部営業部長）と言う。今後の方針も含め現況を紹介する。