煉瓦市場と各社の動向

摘要

編集部では、12月号で毎年恒例となった、煉瓦関連企業へのアンケートを今年も実施した。 ここではその結果をもとに、煉瓦市場および各社の動向を探っていく。それによると、数年来の景気動向の悪化に伴う煉瓦業界の厳しい局面が、いまだ改善されていない状況が浮き彫りとなった。特に、これまで多くの平米数を占めてきた舗装用（敷物）煉瓦が、公共工事の減少にともない大きな打撃を受けており、その影響で壁用煉瓦への参入企業が増え、過当競争の状態になりつつあるという。 この状態が続けば当然値崩れが起こり、煉瓦業界全体の健全な発展への大きな弊害となる。 また輸入煉瓦も引き続き安易な価格競争が続いており、情勢は依然厳しいままである。