建築物の範囲拡大と義務化が大きな特長の改正ハートビル法

摘要

我が国では、長寿化と出生率の低下により、2015年には約4人に1人が65歳以上の高齢者になるものと見込まれている。 そして、誰もが高齢者になり、運動や知覚機能の低下などを招く可能性をも有しており、また、障害を持つ可能性を有している。 しかし、高齢者や障害のある人を取り巻く社会環境には、物理的、制度的、文化·情報面、意識上の障壁が存在する。 高齢者·障害者を含めすべての国民が一生を通じて豊かな生活をおくることができる社会を構築していくことは、基本的人権の尊重という観点からも極めて重要なことであり、近年は、高齢者·障害者などを社会の構成員としてとらえ、共生するというノーマライゼーションの理念が普及しつつある。