宮本武蔵と丹田呼吸-その2（全4回）

摘要

多くの呼吸法の中でも丹田呼吸法というのは長い歴史の中でお釈迦様の時代から行われていた呼吸法で苦から健康法としても注目されて、心身の健康に良いものといわれてきました。最近はなぜ健康によいのかということも医学の発達からそのメカニズムが理論的に解明されつつあるようです。さて、丹田呼吸を継続することによって鳩尾下が柔らかくなり下腹部に、「丹8」の意識を感じられるようになってくると普段の日常動作においても身体の「中心感覚」という意識をもてるようになります。この「中心感覚」という身体意識は人間が合理的で安定感のあるバランスのとれた動作をする上で大変に役に立つものなのです。