自分達で仕事を自己管理できる技能集団を目指して

摘要

当月から、業界で話題の人物を取り上げ、考え方などを大いに語って頂く、「今月のキーパーソン」と題した新コーナーを開設する。 第1回目は、江戸時代の創業で、250年間左官の伝統を受け継いでいる、㈱村瀬業務店（本社：名古屋）第十五代米本順平代表取締役社長に、左官業へ対する熱い想いなどを伺った。米本氏は昭和47年に同社に入社し、左官業界で30年以上仕事に従事している。その間、特に10年程前からは、「仕事を行なうのは現場の人間であって我々ではない。 優秀な技能集団を作り、現場の人間が自分達で仕事を管理できるよう教育をしっかりすることが我々の仕事」と気が付き本格的に行動するようになったという。 脯F場が悪いだの工程が悪いだのと経営者は色々言うが、実際、自分の職人達を教育し、彼らの仕事をきちっと管理できているのかといえばそうではない。 現場では会社に対してではなく、レベルの高い個人だけに偏って仕事が付いているのが現状」と同氏は指摘する。 教育により、誰がどの現場に出ても安全、品質、コスト、工程が安心して全て任せられる、自立した専門工事業者にして行くのが大きな目標となった。