京都二條陣屋修復工事《屋室編》

摘要

二億陣屋（小川家住宅）は京都·二条城の南に位置する天保年間の豪商建築の遺構である。この建物は大名の宿泊を想定した防犯対策、防火対策、そしてもてなしに意をそそいだ建築として他に例をみない特色があり、国指定重要文化財にも指定されている。このたび約4年間の期間を費やして京都府教育委員会により半解体修理工事が実施され2012年12月に終了した。本誌ではシリーズで3回に分けて施工の様子を伝えており、3月号（1回目）、6月号（2回目）に続き、最終回となる。