生命·環境·財産を保全する外断熱工法の性能

摘要

湿式外断熱工法の性能をフルに発揮するには、施工が鍵を握る。 シリーズ最終の本稿では施工の手順と管理の注意点を示す。 前回8月号にて説明した各種要求性能をクリアする品質を維持するため、米国では施工者や工法メーカーが中心となった外断熱協会（EIMA）が存在している。 EIMAは社会インフラの基本となる工法品質の維持のため、重要な役割を担っている。 日本では現在、急激な市場拡大の動きとなっているが、耐震疑惑や談合疑惑など建築業界への社会的な不信感が見られる中、国内市場の健全な育成のためにもメーカーマニュアルに精通した施工会社やシステムメーカー、そして本工法を理解している流通からなる協会組織が必要である。