渋谷ヒカリエ--中層部に劇場を有する超高層建築の構造設計と施工

摘要

本計画は、渋谷駅東口の旧東急文化会館の跡地を中心とした地域の再開発事業である。本建物の供用をもって周辺街区との回遊性や賑わいを創出し、渋谷の街全体の活性化を目的としている。　地上34階、地下4階の計画は高層部から順に、オフィス、文化施設、商業施設の構成となっている。高層部に位置する18層の渋谷最大級の面積を有するオフィスフロアは、柔軟性に富んだ整形の大空間である。また、一般的な再開発ビルとの違いは文化性を重視している点で、中層部に主演目がミュージカルの約2，000席の劇場を有している。東京メトロ副都心線渋谷駅（2012年相互直通予定）と地下3階で直結し、利便性の高い地下～低層部には商業施設が計画されている。