建設業界をめぐる国内外のIT化動向--その1：IT化推進の課題とパラダイム

摘要

著者が、「IT（情報技術：Information Technology）」を知ったのは、1996年5月にロンドンで開催されたIAI（International Alliance for Interoperability）国際会議に参加した時である。 欧米の参加メンバーの何人かは、すでに略語として、この「IT」を会話の中で使っていて、当時はなんとなく「日本におけるCALSブ」ム」と同じ意味合いと感じ取っていた。 それが1999年頃から日本の新聞に毎日のように「IT」の用語が載るほど「ITブーム」となり、2000年の政府のミレニアム·プロジェクトとして膨大加IT化予算が付けられ、「IT」の言葉の広さとその重要さを改めて知るようになった。