カプロラクタムの外販からは撤退三菱化学

摘要

三菱化学は、2005年3月末にカプロラクタムの外販事業（国内販売·輸出）から撤退し、今後は同社及びグループ会社が製造しているナイロン樹脂向けの原料供給に特化する。 三菱化学は、同社及びグループ会社で製造しているナイロン樹脂向けの原料としてカプロラクタムを供給する一方で、外販事業として一部を国内及び韓国、台湾等のナイロンメーカーに販売しているが、価格低迷により赤字の状態が続き、さらに原料価格の高騰、アジア地区ナイロン製造拠点の中国へのシフトに伴うマーケットの構造変化等によって、今後も事業環境は厳しい状態が続くと予想されている。